ハロー!うくれれです。
幼い頃は日本語しか喋れなかった息子も、3歳で幼稚園に入ってからグングン英語が強くなり、7歳の今では母親の通訳もできるくらい、立派に成長しています。
先日のベッドタイムで、ひょんなことから卵の話になり、私が間違った「egg」を連発するのにしびれを切らした息子が、母を相手に英語のプライベートレッスンを始めることに。
そのレッスンで、今まで気づいていなかったが、日本人がどうしてもやってしまう「母音」の使い方を矯正できずに苦しむことになったのです。
みんな発音してしまう「日本人が消せない母音」について、今回は綴っていきたいと思います。
Contents
eggの発音で本当に難しいのは「e(エ)」ではなく「gg(ッグ)」の方だった!
ある日のベッドタイムに、子どもたちと他愛のない話をしていた時のこと。
話の流れで卵の話題になり、私が間違った発音で「egg」を連発していたら、聞いていて気持ち悪くなったのか、息子が突然
「ママ、エッグじゃなくて、エッグだよ」
と、訳の分からないことを言い始めたのです。
私「エッグ、エッグ、エ~~ッグ!」
息子「違う、エッグ、エッグ、エ~~~~ッグ!」
私「何が違う?エッグ、エッグ、エッグでしょ?」
息子「よく聞いて、エッグ、エッグ、エッグ。」
なんども訂正される私の「egg」に、脳内は「???????」クエスチョンマークが沢山飛びまくりです。
「egg」というとても簡単で、英語を勉強していない人でも知っているような短い単語の発音が違うだなんて。
確かに私の英語は日本のアクセントが強いけど、さすがにエッグくらいはネイティブ並みの発音だと思い込んでいたので、ぜんぜん違うと言われちょっと心外!
何が違うのか?英語の発音では一つの母音でも何通りかのサウンドがあり、母音の使い分けで奮闘する日本人は多いですよね。
ということは、「e(エ)」に問題があるのかなぁ?と思った私は、思いつく限りの「e」の発音でeggと言ってみました。
ィエーッグ?
ゥエーッグ?
ェィエーッグ?
エゥエーッグ?
エャーッグ?
エェーッグ?
呆れた息子(7歳)はため息交じりにこういったのです。
「エッグの正しい発音は『eg』だけど、ママは『eggu』と言っている。」
はて、間違っていた発音は「e」ではなく「gg」の方だったとな?
息子が発音する正しい「eg」を何度まねしてみても、私の口から出てくるのは「eggu」だそうで、どうしても訂正できない!
めちゃくちゃ意識して頑張っているのに、どうしても最後の母音「u」が消せないんです!
そこで、eggの発音方法を調べてみると、このように書かれています。
「e」:日本語の「え」より唇を横に大きく広げて言う
「g」:舌の付け根を上あごの奥につけて息を止める。瞬時に舌を離し「グッ」と息を破裂させる(「クッ」と出せば「k」の音になる)
息を破裂させるって、どういうことやねん?と言いながら、息子の後につけて何度も発音するうちに、「g」を少し弱めに言えばいいというポイントに気づきます。
イイことに気づいたと思い、「g」をささやくように発音すると
「ママ、今のは『egk』になっているよ」と言われる始末。
どうしても「g」が正しく発音できず、「eggu」と「egk」を行ったり来たりする母を指導するために、間違った発音をアルファベットに書き起こしたものがこちら。
「egg」の発音が(eg)じゃなくて(eggu)になってしまう母の発音を矯正するために7歳の息子が描いた解説の図。 pic.twitter.com/yC77jZDqe9
— うくれれ (@helloukulele) May 3, 2022
(7歳でしっかり英語の発音を教えることができるって、ネイティブの子供ってすごいわねと、我が子ながら感心。でもなぜ太ももに?)
100回近く「egg」の練習をしたけれど、正しい発音ができたのはそのうちの数回程度で、それもまぐれで「g」が出せたという感じでした。
ちなみに「eggu」と「egk」の音がどんな感じかというと…
ネイティブが「eggu」に聞こえるらしい発音
ネイティブが「egk」に聞こえるらしい発音
二番目の動画「egk」は何となくわかる気がしますが・・・。
一番目の動画の先生の発音はすごくきれいで完璧ですよね?これだけの発音ができたら大満足なんだけど。
息子いわく、ほんの少~しだけ消えきっていない「u」が聞こえるそう。
これはもう日本人には聞こえないモスキート音だよね。
日本人には分からない消せない母音とは?母音を発音しないようにする方法はある?
なんで最後の「u」を消すのにここまで苦労するのだろう?
実はこの「消せない母音」問題、日本人から切っても切り離せない課題らしい。
それもそのはず、日本語の音は基本的に以下のような終わり方をするので
- 母音(あいうえお)で終わる:ドア、ぬりえなど
- 子音+母音(かきくけこ、さしすせそ…)で終わる:さかな、ウサギなど
- 子音(ん)で終わる:にほん、メロンなど
「ん」で終わる以外の単語はすべて母音で終わっているということなんですよね。
これを「egg」に当てはめると、日本語には「g」で終わる発音がないため、カタカナ英語にするとどうしても最後の「u」を言ってしまいます。
エッグの最後は「グ」ですから、「グ」の母音である「ウ」で終わることになる、というわけなんですねぇ。
息子のプライベートレッスンを受けたことで自分が「eggu」と発音していることに気づけたのですが、同様に最後に母音を付けがちな英単語ってたくさんあるんですね。
例えば。。。
カタカナ読み | スペル | ネイティブにはこう聞こえる |
マーク | mark | mark+ウ |
ドッグ | dog | dog+ウ |
フック | hook | hook+ウ |
タイプ | type | type+ウ |
チェック | check | check+ウ |
ペースト | paste | paste+オ |
ナイト | night | nignt+オ |
メイト | mate | mate+オ |
ハンド | hand | hand+オ |
ホット | hot | hot+オ |
けっこう頻繁に使う単語が多いですが、今までの私はこれらの「消せない母音」をはっきりと発音していたということなのか。
eggにせよ、dogにせよ、何度練習してもなかなか正確な「g」が発音できないのですが、何か良い練習方法ってあるのかなぁ?
今回この記事の参考にさせていただいたこちらのウェブサイト(Summer先生の「REAL英会話」)では、余分に発音してしまう母音を意識して切り取り、何度も練習するのが大切だそうで。。。
やっぱり練習を重ねるのが一番の近道なんですね。
私のプライベート英会話ティーチャー(息子)がおすすめする「消えない母音」を消す方法は、フォニックスの歌でアルファベット(子音)の発音を繰り返し聞いて歌って覚えることだそう。
これは子供たちの小学校で、入学したての子たちが実際に毎日歌って覚える動画なんですって。
息子いわく、これでアルファベット(子音)の練習をしたらバッチリ!らしい。
確かに、日本ではフォニックスってあまり重視されていないみたいだけど、英語の発音覚えるなら「エービーシー」じゃなくて「アッ、バッ、クッ」が正しいですよね。
私も初心に戻ってフォニックスの勉強をし直さなくちゃなぁと思ったのでした。
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eggの発音で本当に難しいのは「e」ではなく「gg」のまとめ
日本人が英語を勉強する際にとても気にする発音問題ですが、代表的な「r」「l」「th」より、「egg」の「グ」のほうがめちゃめちゃ難しかった。。。
簡単に感じていたものほど実は矯正が難しいという問題に直面し、あらためて英語って奥が深いわ~と思います。
もう15年も英語圏に住んでいるのに、本当の英語ペラペラになれる日がいつか来るのかしら?なんて遠い目をしてしまうのでした。