ハロー!うくれれです。
昨今では日本でも歯並びをとても重要視していて、大人の歯が生えそろえば歯科矯正を考える家庭も多いと思います。
ニュージーランドでも、諸外国同様に歯並びのよさを大切にしており、ある程度の年齢になれば矯正をはじめるのは自然なことのようです。
私は日本で育ちましたが、歯科矯正の経験はなく、夫は経験ありでも何十年も前のできごとのため、全く覚えていないという状態。
そんな私たちの娘が、歯科検診で歯並びの悪さを指摘され、歯科矯正をすすめられたのですが。。。。
歯科矯正の知識がまったくない我が家が、初めての経験でたどった経緯などを何度かに分けてまとめていきたいと思います。
ニュージーランドで歯科矯正を考えている方の参考になれば幸いです。
Contents
9歳の娘がニュージーランドで歯科矯正をすすめられる
私の住むオークランドでは、生まれてから18歳になるまで無料で歯科医療を受けられるARDS(Auckland Regional Dental Service)というサービスがあります。
1年から半年に一回のペースで歯科検診を受け、虫歯があればその場で治療してくれる、ありがたい制度です。
12~3歳くらいまでは、保護者が地域のデンタルハブクリニック(子ども専門歯科)に直接連れていきます。
小・中学校によっては、大きなバンに治療機器を詰めこんだ「移動式デンタルハブクリニック」が来てくれて、学校にいる間に検診をしてくれます。
デンタルハブクリニックでは、デンタルセラピスト(歯医者ではない)がレントゲンなどの検査、虫歯の予防治療や虫歯治療から、食生活の指導などをしてくれます。
高校生くらいになると、ARDS提携の歯医者でサービスを受けるそうです。
歯は一生使っていくものですので、18歳まで無料で診てくれるのは本当にありがたいですよね。
ニュージーランドでは大人の歯科診療はすべて自費。
大人になってから虫歯になると莫大なお金が吹っ飛んでしまうので、子どもたちには本当に歯を大切にしてほしいと願っています。
娘が9歳のときの歯科検診で、矯正をすすめられました。
上の前歯2本が飛びでていて出っ歯なうえ、左側が斜めにねじれている状態。
その両隣は奥に入り込み、犬歯は飛び出している、いわゆる八重歯(乱ぐい歯)です。
このままだと虫歯にもなりやすいし、年頃になれば歯並びを気にする可能性大だなぁと思っていたのですが、予想通り矯正したほうがよいと言われました。
近場にある矯正歯科クリニックのリストをもらい、近いうちに自分で連絡して受診するようすすめられ、帰路についたのです。
ニュージーランドで歯科矯正!カウンセリング1件目の印象
まだ9歳だし、大人の歯も全然生えそろっていないのに、矯正歯科で診てもらっても「様子見」で終わるんじゃないかなぁ。
そう思いながらも、もらったリストの中でも一番におすすめされた矯正専門のBクリニックを受診することにしました。
清潔で落ち着いた雰囲気のBクリニックでは、広い個室に通され、そこで娘の歯をざっくりと診察されました。
私の予想通り、まだ乳歯が多いので矯正治療はできないから、1年半後にもう一度来てと言われて終了。
カウンセリング費用は150ドルかかりましたが、今回は様子見だったため、1年半後に再受診したときは支払いは無しと言われました。
時は経ち、11歳になった娘を連れて再度Bクリニックへ。
ほとんどの歯が永久歯に生えかわっていたこともあり、矯正を始めるなら今がよいと言われました。
Bクリニックで提案された歯科矯正はこんな感じ。
・上顎を広げるための器具を3か月間
・上下にワイヤー矯正器具をつけて15~18か月間
・歯列を維持するためのマウスピースを数年継続
娘の上顎が、歯に対して狭すぎるので、まずは上顎を広げてスペースを作るための器具を3か月間装着するとのこと。
上顎が十分広がったら、上下の歯全体にワイヤー矯正器具をつけて、徐々に歯列を整えていきます。
ワイヤーを取った後は、整った歯列を維持するために、数年間は寝るときだけマウスピースをつけておくというプランでした。
一連の治療にかかる費用は約1万1,500ドル。
1万1,500ドルの中には、歯科矯正にかかるすべての費用が含まれており、治療中にこれ以上請求されることはないとのこと。
ただし、治療開始前にレントゲンなどの詳しい検査代が別途450ドルかかると言われました。
周りの友だちからも、歯科矯正は1万ドル前後かかると聞いていたのですが、いざ目の前に見積もりを出されるとちょっとビビる。
治療を始めるかどうかは後で決めてよいとのことでしたが、待ち時間が長いため、予約だけは取っておきましょうとすすめられ、検査~ワイヤー装着~定期チェックの5回分くらいの予約を入れて帰りました。
私も夫も歯科矯正についてあまり知識がなかったのですが、Bクリニックでいいのかなぁと少し迷っていました。
友だちの子ども数人がBクリニックに通っていて評判もよいみたいだし、信頼できるクリニックということは確かなんですけど。
カウンセリングのときに歯科医が娘の歯を診察したのが、ほんの一瞬で、あとはアシスタントからの説明だけだったんですよね。
「ちゃんと見てんのかな?」
「あれだけでわかるもんなの?」
と思っちゃったんです。
まぁ、矯正のエキスパートだから、サッと目を通しただけでだいたいこんな感じってわかるんでしょうけど。。。
詳しいことは検査してからちゃんと説明があるんだろうけど。。。
でも費用も決して安くはないし、もう少し考えたほうがいいかな?
そんなふうに思っていたら、夫も同じように考えていたみたい。
夫が同僚にその話をしたところ、近所のNクリニックで子ども3人が歯科矯正をしてもらったという情報を仕入れてきました。
NクリニックはBクリニックのような歯科矯正専門ではなく、普通の歯医者さんがやっている矯正歯科だそう。
専門に比べたら腕はどうなんだろう?という疑問もありましたが、夫の同僚がとても満足していたことと、トータルの費用がBクリニックより安かったこともあり、セカンドオピニオンを受けてみることにしたのです。
Bクリニックには、セカンドオピニオンを受けたいということを伝え、5回分の予約はキャンセルしてもらいました。
ニュージーランドで歯科矯正のセカンドオピニオン!2件目に決定したワケ
セカンドオピニオンを受けにNクリニックへ。
2階建ての大きな歯医者で、歯科矯正用の広い部屋に通されました。
部屋の中はパーテーションでふたつに仕切られ、それぞれに治療を受けるための椅子(ユニットと言うらしい)があります。
歯医者さんで治療を受ける、あの椅子です。
ひとつは歯科医用、もう一つはアシスタント用に用意されているみたい。
ユニットに座って待っていると、ハイテンションなおじさんが「やあやあ!」と入ってきました。
このハイテンションおじさん、マイケルという名前で、歯科矯正を担当しているとのこと。
セカンドオピニオンを受けに来たことを伝え、早速娘の歯並びを確認してもらいました。
口の中を見ているときもテンションが高く、「お母さんもそばに来て、見てごらん」といって説明をしてくれます。
その説明が一件目より丁寧に詳しくて、診察も詳細にしてくれました。
この時点で私の心はほぼハイテンションおじさんに決定してしまいます。
なんてったって印象がよいし、一件目より確実にしっかりと診察してくれているのが明らかだったからです。
とどめを刺したのは、ハイテンションおじさんとのこんな会話。
私「一件目では、上顎が小さいからまず最初に3か月かけて広げなければならないと言われたのよ」
おじさん「上顎が小さいって?いやいや、歯並びが整っても十分ハマるくらい、ちょうどいい大きさだよ」
私「3か月間、金属の器具を着けろって、それからじゃないとワイヤーはできないって言ってたよ」
おじさん「OK、OK。一件目に行ったのって、Bクリニックじゃない?あそこね、そういうのやりたがるんだよね~」
私「・・・」
おじさん「必要ないものを着けて、無理に上顎広げる必要ある?ないでしょ?はっはっは」
その後ハイテンションおじさんは、下顎に舌がきちんと治まっていてビューティフルなこと、上顎を広げなくても下顎と綺麗に嚙み合わせられることを説明してくれました。
とても自信満々のおじさん、過去に4000件以上の実績があるそうで、「自分は専門ではないが、知識と実績数、信頼では負けません」と。
上顎を広げてからワイヤー矯正に移るというBクリニックが間違っているわけではないと思います。
Bクリニックにも、そういった過程で進める方針があるのでしょう。
だから、どっちのやり方が正しい!という問題ではないのですが、子どもの負担を考えると、できるだけ工程が少ないほうがいいに決まってる。
それに、これから長い間通うのだと思えば、ハイテンションおじさんなら気軽に質問できて、気持ちよく付き合えるかな。
それらが決め手になり、セカンドオピニオンを受けたNクリニックにお任せしようとなったのです。
ちなみに、大まかな予算を聞いたのですが、カウンセリングの段階では何とも言えないから、検査して話しましょうとのこと。
次回の検査予約を取り、カウンセリングは終了しました。
Nクリニックのカウンセリング料金は68ドル。
Bクリニックは150ドルだったので、カウンセリング料金もクリニックによって結構違うんだなと、勉強になったのです。
\NZの歯科医にすすめられたウォーターフロス/
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ニュージーランドで歯科矯正~カウンセリングとセカンドオピニオンのまとめ
評判がよかったり、地域の人々に広く知られているのは最初にカウンセリングを受けたBクリニックのほうだと思います。
私の友だちの子どもも通っていて、治療が専門的で信頼できることは確かです。
しかし、大切な子どもの歯を任せるのだから、技術だけでなく、矯正歯科医との相性やコミュニケーションの取りやすさも重要なのではないかなと。
セカンドオピニオンを受けるかどうか少し迷いましたが、結果よいクリニックに巡り合えてよかったと思っています。
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