ニュージーランドの陪審員体験談

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ニュージーランドで陪審員召喚されたら【後編】裁判所呼び出し期間中に何するの?体験談をまとめてみた

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ハロー!うくれれです。

 

ニュージーランド在住歴15年、ついに私の元に「陪審員召喚状」が届きました。

 

何もかも初体験の陪審員召喚、できれば呼ばれたくなかったという最初の反応とは裏腹に、意外とおもしろかったというのが正直な感想。

 

前回は召喚状が届いてから裁判所に出向くことになるまでの流れをご紹介しましたが、今回は【後編】として、裁判所で何をしたのかについて綴っていこうと思います。

ニュージーランドで陪審員に召喚された!裁判所呼び出し期間中の体験談

ニュージーランドの裁判所に通う

ニュージーランドには陪審員制度があり、一般人の選挙権を持っている人は陪審員として呼び出されることがあります。

 

日本では裁判員制度がありますが、ニュージーランドの陪審員も同じような選ばれ方、手順を踏んで行われるようですね。

 

陪審員の呼び出し通知(召喚状)が届いた後、裁判所で飛び交う英語についていく自信がなかった私。

 

英語力不足を理由に辞退を希望したのですが、裁判所からは「その程度の理由では辞退できませんので、とりあえず裁判所まできてくださいね」といわれてしまいます。

 

 

というわけで、当日になり裁判所に向かうことになったのですが、場所はシティの真ん中にあるAuckland District Court。

 

普段は車で移動しますが、裁判所までならバスでシティまで出たほうが簡単だと思い、久々にバス移動をすることにしました。

 

平日の朝早くにバスでシティまで出るなんて、語学学校に通っていたとき以来(十数年前!)なので、独身時代に戻ったような気持ちでハイテンションになります。

 

あさイチの冷たい空気は心地よく、シティを歩くオシャレな人たちにまぎれて裁判所を目指す私は、普段より背筋がしゃんと伸びていたことでしょう。

 

バス停から歩いて数分、目的の裁判所に到着すると、玄関には大きなセキュリティーゲートがあり、いかついおじさん達が一人ひとりをチェックしていきます。

 

その後待合室に進むのですが、指定の時間の15分前だというのに裁判所に呼び出された陪審員候補の人達がたくさん!

 

とりあえず空いている椅子に座り、様子をうかがいながら開始時間を待ちます。

 

集合時間が8:45のところ、裁判所職員が第一声を発したのは9:30を過ぎた頃でした。

 

裁判所に呼び出された私たちにこれからどういったことが起こるのかということをまとめたビデオをみんなで鑑賞。

 

それによると、まず最初にくじ引きで当たった人達が実際に裁判が行われる部屋に連れていかれ、その中からさらに12人が陪審員として選ばれるらしい。

 

呼ばれなかった人はそのまま待機だというけど、できれば呼ばれずに無事お家に帰りたいなぁと思っている人が多そうだね。

 

ビデオが終わっていよいよくじ引きかなと思いきや、そこからさらに数十分待たされ、やっと呼び出しが始まったのは11時を回ったころでした。

 

裁判所職員のお姉さんが壇上で次々に名前を読み上げていくのですが、なるべく当たりたくないと思っていたせいか、時間がたつのがすごく長く感じる。

 

結局かなりの人数の名前が呼ばれましたが、おそらく3~40人ほどだったと記憶しています。

 

職員のお姉さんを先頭に、数十人の人達は裁判所の奥へと消えていったのです。

 

やれやれ、名前も呼ばれずに一安心。これでお家に帰れるわ。意外とあっけなかったなぁとリラックスモードに入ったのですが、待てど暮らせど解散宣言が出されません。

 

お昼の1時近くになり、一旦ランチ休憩をするので、1時間半後にまた戻ってきてくださいと言われました。

 

シティの真ん中で1時間半、どうやって時間をつぶそうか。

 

せっかくなので、シティにしかないお店に行ってショッピングを楽しみました。

 

その後指定された時間に裁判所に戻るのですが、さらに30分ほど待ちぼうけをくらいました。

 

職員の人が壇上に上がり、とうとう解散だと安心したところ、

 

「では、みなさん明日も集まっていただくことになりました。今日はお疲れさまでした」

 

なに!?明日も集まるのか?

 

陪審員に選ばれていないのになぜ明日も集まる必要があるのか?

 

周りの人達も頭の中に「はてなマーク」が浮かんでいるのがよく分かります。

 

隣に座っていた女の子に、「明日も来ないといけないって言ったよね?」と話しかけましたが、その子も「なんでやねん?」という感じでした。

 

うくちゃん
裁判所の人も詳しく説明しないんだよね
守秘義務なのかな?
れれくん

 

翌朝になり、また裁判所に集まる数十人の陪審員候補たち。

 

初日にかなり待たされた経験から、暇な時間をつぶすための本やノートパソコンなどを持ち込んでいる人が増えています。

 

今日は一体何をするのだろう?と待合室で待っていましたが、やはり職員からの発表はなかなかありません。

 

集合時間から30分ほど過ぎた頃に、「それでは、今日もくじ引きをしますので、名前を呼ばれた人は前に出てきてください」と。

 

どうやら昨日とは別件の裁判で陪審員が必要だそう。

 

一つの裁判のために沢山の人が集まっていたと思い込んでいたのですが、そうじゃなかったんですね~~。

 

昨日と同じく、3~40人の名前が呼ばれ、裁判所の奥へと移動していきました。

 

さてこれからどうなる?昨日の経験があるので、簡単には帰させてもらえないだろうという予想はついているのですが、どのくらい時間がかかるのかくらいは知っておきたいですよね。

 

しかし、職員の人も現場の状況をひたすら待っている状態らしく、全く分からないと言われました。

 

そうこうしているうちにまたくじ引きをするというアナウンスがあり、さらに数十名の人達が呼ばれていきます。

 

二日間で何十人もの人たちが選ばれているんですけど、私の名前はまだ一度も呼ばれていません!

 

隣に座っている人は一度呼び出されるものの待合室に戻り、別件の裁判で再度名前を呼ばれていましたが。。。

 

集まった中でも名前を呼ばれていない人の方が少ない様子ですが、当たらなくて嬉しいくじ引きってなかなかありませんよね。

 

名前を呼ばれないのはよいとして、それにしても暇でたまりません。

 

長い待ち時間を予想して持ってきていた本もすべて読んでしまうほどの暇さです。

 

あまりにも暇なので待合室の中を歩き回ったり、テレビから流れているクイズ番組の回答者になったつもりでクイズに答えてみたり。。。

 

名前を呼ばれることもなく、詳しい説明もなく、時間だけが過ぎていき、またランチ休憩が1時間半。

 

いったい自分は何をするためにシティまで出向いているのだろう。

 

この日も何事もなく終わり、とうとう解散かと思いましたが、なんと!また翌日も集合してくださいとのこと。

 

月曜日から始まった裁判所への出勤(?)もしかしたら金曜日まで続くのかなぁという不安が頭をよぎり始めました。

 

そして翌日、裁判所3日目となると、待合室で顔を合わせる人たちもかなりリラックスした表情となり、座る席も定着し、仲良くおしゃべりをするグループも出てきました。

 

私はというと、隣の席に座っていた女の子とお友達になり、2人でテレビを眺めながらクイズに答えたり、なんでもない世間話などをして時間を過ごすことが多くなりました。

 

しまいには隣の隣の女の子も巻き込んでおしゃべりに花が咲き、裁判所通いも悪くないと思い始めます。

 

そんな3日目のお昼前、裁判所職員のお姉さんが壇上に上がり、「すべての作業は終了しました。みなさん、お疲れさまでした。これにて解散といたします」との発表が!

 

お姉さんの発表を聞いた陪審員候補たちから次々に歓声と拍手が沸き起こり、今までにない一体感が待合室に響いたのです。

 

解散宣言を受けた人々の顔は晴れ晴れとしており、何もしていない私ですら大仕事を終えたような充実感に包まれました。

 

これまでの裁判所通いで受け取れる報酬の振込先などを用紙に記入し、職員のお姉さんに渡して陪審員候補の大役は終了となりました。

 

うくちゃん
暇との戦いだったけど、新しい経験ができて面白かったね。

 

陪審員召喚も悪くない?新しい経験で感じたことをまとめてみた

陪審員の連帯感

 

2日半の裁判所通いでしたが、やることが無くて暇だったということを除いては、新しい経験として楽しみながら過ごすことができました。

 

待合室で待たされている間は、原則として部屋の中から出ることは許されておらず、特別な理由が無ければ必ず通い続けなければいけないという状況。

 

生まれも育ちも年齢も職業も、何もかも共通点がない数十人の人達が、陪審員候補というだけで2日半も密室に閉じ込められると、なんだか変な連帯感がうまれます。

 

トイレで一緒になった人たちや、給湯場で隣に並んだ人、みんな「同士」という感じで、誰とでも気軽にお話ができたのは、初めての裁判所で心強かった思い出です。

 

特に、隣に座っていた女の子とよくお話をしたのですが、なんと彼女はニュージーランド海軍に所属し、勉強中だそう!

 

年齢は聞かなかったけど、おそらく20歳前後で、とってもしっかりとした印象の女の子でした。

 

本当はエアフォースになりたかったんだけど、海軍にあたってしまったという彼女は、2022年1月に起こったトンガの海底火山噴火による津波の被害を支援するため船に乗って物資を届けに行ったそう。

 

その時の写真を見せてもらいましたが、ごっついおじさんのボスを先頭にずらりと並んだ海軍の勇士たちがすごく迫力があって、なんだか映画みたいな感じでした。

 

志を持って海軍として頑張る彼女はすごく芯が通っていて、2人の子持ちの専業主婦である私ともすごく気軽に、ナチュラルに話をしてくれたのがさすがだなと。

 

こういう若い人たちが、これからのニュージーランドを支えていってくれるのね。

 

陪審員に召喚されなければ、おそらく海軍の若者と出会うことなんて一生なかっただろうなと思うと、貴重な体験ができたことに感謝したくなりますね。

 

それに、特別な用事が無ければ行くことのないシティに毎朝通うというのもなかなかないので、ちょっと特別な時間が過ごせたのがよかったかな。

 

ついでにシティにしかないお店で買い物もできたし、ダイソーでは最終日に60ドル分も買い物をしてしまい、両手いっぱいの荷物でバスに乗り込むのが大変だった、、、。

 

2日半裁判所に通った報酬は、バス代も含めて195ドルだったのですが、ダイソー以外にも子供たちの服や自分の靴などいろいろ買ってしまい、195ドルでは足りなかったのだけど、まぁ良しとしよう!

おわりに

陪審員の召喚状が届いた時は、どうしようかと不安が大きかったですが、実際に通ってみると、暇だけどおもしろい体験ができました。

 

これでもう二度と陪審員として呼び出されることはないのか、また数年後に召喚状が届くのかは分かりませんが、今度はくじ引きに当たって違う体験をしてみるのも面白いかも?

 

それまでにもっと英語のスキルアップしておかなくちゃね。

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