膠原病妊娠出産記録1
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膠原病

【膠原病の妊娠・出産体験記】1人目初期と中期の病状や服薬の変化&プレママ生活について

ハロー!うくれれです。

 

10代の頃から膠原病(全身性エリテマトーデス)を患っていますが、とてもありがたいことに、健康な子供を二人も授かることができました。

 

女性特有の病気である膠原病や全身性エリテマトーデス(SLE)は若い世代での発症が多く、将来結婚や妊娠を希望するけど、自分は大丈夫なのかと不安になる人がたくさんいると思います。

 

とくに才能や特技は無い自分ですが、膠原病で子供を無事に産んで育てているという経験はある!

 

ということで、自分の妊娠出産の経験が誰かの役に立てるかも?と思い、体験談をブログに綴っていきたいと思います。

 

初めての妊娠!喜びと共に自分の健康に対して気を引き締める初期

膠原病・全身性エリテマトーデスの妊娠初期

 

わたしが膠原病を発症したのは16歳の春のこと。

 

頬にできた蝶型紅斑から始まり、あれよあれよという間に体調が悪くなり、気付けば病院のベッドの上という早い展開に、まだ10代だった私はついていくことができませんでした。

 

どうやら一生薬をのみつづけ、付き合っていかなければいけない病気らしい。

 

ぼんやりと理解できていましたが、まだ結婚や妊娠について想像できる年齢ではなく、膠原病が女性の人生に及ぼす影響を真剣に考えることはありませんでした。

 

病室の隣のベッドには26歳の女性が私と同じ病気で入院していましたが、彼女は3歳くらいの幼い娘ちゃんがいて、よくお見舞いに来ていました。

 

娘さんを出産して数年後に膠原病を発症したという彼女をみて、私の母が一言。

 

「あんたも、あと10年病気になるのが遅かったらよかったなぁ。。。」

 

あと10年、私の病気が発症を待っていてくれたら、健康な状態で妊娠・出産することができたかもしれない、という気持ちが言葉に出てしまったのでしょう。

 

妊娠・出産を経験した女性ならではの感想だなあと、今になって思います。

 

時は過ぎ、私も人生で最高のパートナーと巡り合い、結婚。

 

生まれた国をはなれてニュージーランドで第2の人生を始めました。

 

結婚して数年後、お互い心の準備もバッチリということで、そろそろ子どもの事を考えようということに。

 

その時の私の膠原病の様子はかなり安定していて、全身性エリテマトーデスにみられる症状(関節の痛み・蝶型紅斑・体のだるさなど)や、シェーグレン症候群の特徴であるレイノー現象などはほとんどありませんでした。

 

かかりつけ医に妊娠したいと相談したところ、血液検査で血沈は少し高いものの、いつも同じ数値を行ったり来たりしているのであまり心配する必要はなさそうとのこと。

 

CRPは正常だし、その他の項目も安定している、年齢的にもちょうどいいのではないかということで、無事Goサイン!

 

ちなみに、妊娠を計画していた当時服用していた薬はこちらです。

 

第一子妊娠前の内服薬

  • プレドニン 5㎎
  • イムラン 50㎎
  • アスピリン 200㎎
  • オステオ(骨粗鬆症薬)
  • マルチビタミン
  • オメプラゾール 20㎎

 

いつも通りの服薬と生活を送っていたところ、なんと計画してから1か月で妊娠が発覚・・・!

 

自分たちが望んだといえど、あまりの展開の速さにビックリ。

 

陽性反応した妊娠検査薬を握りしめ、早速お医者さんの元へ向かい、これからの妊娠生活や出産に向けて準備を進めることになったのです。

 

私の住むニュージーランドでは、一般的に助産師さんと二人三脚で妊娠・出産を成し遂げます。もちろん無料。(すごいね!)

 

しかし、私のように慢性疾患があったり、リスクの高い妊娠の場合は、プライベート(有料)もしくは公共病院(無料)で産科医にかかることを勧められます。

 

かかりつけ医の紹介で、自宅から車で10分くらい、出産予定の病院のすぐそばにあるプライベートの産科にお世話になることにしました。

 

産科の先生の名前はジョンで、中国人の先生なんだけど見た目はモンスターズインクに出てくる青い怪物「サリー」に似ている。

 
 
 
 
 
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もこもこしていて、動きもしゃべりも遅くて、どっしり構えているところが何とも安心感アリ!

 

これからずっとお世話になると思うと、愛さずにはいられないキャラの先生でした。

 

このサリーちゃん、、、もとい、ジョン先生と膠原病の先生が連携して私と赤ちゃんを守ってくれるというわけなんですね。

 

本当にありがたいことです。

 

さて、妊娠が無事に発覚したということで、これまでに飲んでいた薬の中で「オメプラゾール」という胃薬は、妊娠・出産・授乳期の患者さんにはリスクがあるそうで、中止することになりました。

 

そのほかの薬(プレドニンやイムランなど)は引き続きとりつづけても、赤ちゃんも母体にも影響はないとのことでした。

 

普段のお薬に加え、elevit(エレビット)という妊婦さんにおすすめのサプリメントを摂るように勧められました。

 

elevitはニュージーランドでは妊婦や授乳中のママ、妊娠を望んでいる女性がほとんどみんな摂っているサプリメントで、私も言われるがままに飲んでいましたが・・・

 

今調べてみたら葉酸をはじめ、妊娠中に必要な栄養素がバランスよく含まれている、なんだかすごい良さそうなサプリなんですね~~。

 

妊娠中に健康に過ごせたのもelevitのおかげなのかしら?

 

膠原病のお薬を飲んでいても安心してとり入れられたので、私の身体には合っていたのだと思います。

 

さらに、妊娠中に摂取すれば、赤ちゃんの脳神経の発達がよくなるというDHA、EPA、オメガ3のフィッシュオイルサプリも勧められて飲み続けました。

 

妊娠初期によくあるつわりですが、ラッキーなことに私にはまったくあらわれず、妊娠前とほとんど変わらない生活を送れていました。

 

2週間に一度定期的な妊婦検診に通っていましたが、はっきり言って順調すぎる。

 

そんな妊娠初期、11週目の検診の尿検査で尿糖3+の結果が出てしまいます。

 

妊娠中に尿糖が陽性になった場合、考えられるのは以下の事らしい。

妊婦の尿糖陽性の原因は?

  • 血糖値が高くなっている
  • 食後すぐに検査を受けた
  • 尿糖が出やすい体質(腎性糖尿)

 

しかし、妊娠中は胎盤から分泌されるホルモンの影響で、血液中の糖が体に取り込まれにくくなっていたり、検査前に食べた食事内容でもコロコロ変わるとのこと。

 

一度尿糖が陽性になったからと言って、妊娠糖尿病の診断はつかないらしい。

 

食事内容に気を付けるように指導を受けましたが、次の検診では尿糖は陰性になっており、特に心配することはありませんでした。

 

ちなみに、膠原病(全身性エリテマトーデス)でも、妊娠中に中等量以上のステロイドを使用した場合を除いては、妊娠糖尿病のリスクが高くなるということはないそう(よかった!)。

 

そんなこんなで、一度きりの尿糖陽性以外にはとても良い状態で妊娠初期を終えることができたのです。

 

膠原病と妊娠をうまく両立させるためには?安定期に入っても注意は必要!

膠原病・全身性エリテマトーデスの妊娠中期

 

妊娠初期のつわりや体調不良などはほとんどなく、無事中期に入ることができました。

 

もともと痩せている体型で、妊娠中も急激に体重が増えることもありませんでした。

 

それでも中期に入るとお腹もだんだんとポッコリでてきますね。

 

赤ちゃんはお腹の中で元気いっぱいの様子で、最初は腸内のガスが動いているのかな?くらいだった小さな胎動も、徐々にはっきりと感じられるようになります。

 

そして、妊娠中期のお楽しみと言えば、お腹の中の赤ちゃんが男の子なのか、女の子なのかを知ることができる!

 

産科の検診に行くたびにエコーで赤ちゃんの様子を見せてもらえるのですが、先生に性別が知りたいか?と聞かれたとき即座に「YES!」と答える私。

 

エコーの画像を一緒にみながら、「ここにラインが見えるでしょう?だから赤ちゃんは女の子だよ」ですって!

 

赤ちゃんの性別はどちらでもよくて、元気に生まれてきてくれれば満足というのはママたちの本音。

 

だけど、性別がわかるとお迎えするための準備がさらに楽しくなります。

 

女の子だからやっぱりピンク色のかわいらしいベビー服とか着せてあげたい~~!

 

夢はどんどん膨らみますね。

 

赤ちゃんの成長も母体の健康もとても順調ではありましたが、初期に尿糖が陽性になったことと、膠原病もちのハイリスク出産ということで、糖尿病を調べるための検査「空腹時経口ブドウ糖負荷テスト」を受けることになりました。

 

空腹時経口ブドウ糖負荷テストとは

糖尿病をもっとも確実に診断できる検査。

空腹の状態で血糖値を測った後すぐにブドウ糖を含む液体を飲み、30分後、1時間後、2時間後の4回に分けて採血してそれぞれの血糖値を測る。

 

このテスト、一日に採血を4回する必要があるというのもうれしくないですが、それよりも検査前に10時間以上絶食しなくてはならないというのが大変。

 

妊娠中期でお腹の赤ちゃんもどんどん栄養を吸収していますから、通常よりも食欲がある状態ですよね。

 

なのに長時間何も食べずに過ごすのは結構辛いですよ。

 

お腹ペコペコで迎えた検査当日、最初の採血のあとにブドウ糖が入った炭酸飲料的なものを飲まされるのですが・・・それがめちゃくちゃ甘くてマズイ・・・!

 

お腹が空いていればなんでもおいしいはずなのに、吐き戻しそうなほどマズくて、飲み干すのが辛かったのを覚えています。

 

うくちゃん
常温で生ぬるかったしね
キンキンに冷えてたら美味しかったのに
れれくん

 

その後時間を置いて採血をし、検査は無事終了。

 

検査結果も正常で、ほっと一安心しました。

 

妊娠中期のハイライトと言えばこのくらいだったかな。。。

 

安定期だし、母子ともに健康だったということもあり、産科の検診の回数も少なめで大変平和な期間でした。

 

自分にとっては10代から膠原病で、病気と共に妊娠というのは当たり前のこと。

 

「膠原病=病気」ではなく、「膠原病=そいういう体質」というレベルくらい調子が良い日々もありました。

 

それでも気を抜かず、ハイリスク出産だという事を自覚して無理せずに過ごしていたのが良かったのかもしれないですね。

 

次回は妊娠後期から出産について書いていこうと思います。

【膠原病の妊娠・出産体験記】1人目初期と中期のまとめ

膠原病の妊娠体験談としてブログにしたのだけど、あまり膠原病や全身性エリテマトーデス(SLE)の話が出てきませんね。。。

 

だってスゴイ順調だったんだもん。

 

あるウェブサイトで見かけたのですが、膠原病や全身性エリテマトーデスでも、病気がきちんとコントロールできていて、妊娠可能なお薬の種類や量を摂っている妊婦さんの80%くらいは健康な人と変わらない妊娠・出産ができるというデータがあるそう。

 

これは嬉しい情報ですが、その人により条件も変わってくるので、妊娠出産したい膠原病・全身性エリテマトーデスの患者さんは妊娠前から計画的に病気をコントロールしておかなくちゃいけませんね。

 

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