ハロー!うくれれです。
16歳で膠原病の全身性エリテマトーデスと診断されて、早いものでうん十年もの月日が流れました。
16歳と言えば、まだまだ子ども。
女性としての人生を歩むうちの、ほんの始まりでしかない年齢です。
この先にある学業、就職、恋愛、結婚、出産、子育てなど、健康な女性と同じような道を歩めるのかという不安はつきものでした。
しかし、人生真面目に生きていれば、神様は平等に幸せを与えてくれる。
こんな私でも、優しい人に出会い、2人のかわいい子ども達を出産し、育てることができています。
この記事では、膠原病の全身性エリテマトーデスを患っている私の妊娠・出産体験記をまとめています。
それぞれの章にあるリンクから詳細な記事にとべるようにしました。
膠原病や全身性エリテマトーデスを患っている女性で、妊娠出産を考えている方や、その家族の方々の参考になれば幸いです。
1人目の妊娠初期~中期
1人目の妊娠がわかったのは、結婚して3年ほどたったある日。
当時の私の年齢は32歳で、日本人の平均初産年齢とほぼ同じでした。
初めての妊娠で、しかも海外なのでわからないことだらけでしたが、不安な気持ちはありつつ、順調な妊娠初期と中期を過ごしました。
幸いだったのは、初期から始まることの多いつわりがまったく無かったことでしょうか。
もしつわりで具合が悪く、食べることができなかったり、食べても戻していたりだったら、薬の服用も難しかったかもしれません。
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【膠原病の妊娠・出産体験記】1人目初期と中期の病状や服薬の変化&プレママ生活について
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1人目の妊娠後期~出産
妊娠後期に入ってからもとても順調に過ごせていました。
妊娠による合併症などもなく、膠原病の状態もとてもよく、本当にハイリスク出産なのかなと思うほど。
陣痛が起こったのは予定日を数日すぎてからで、全身性エリテマトーデスがあるからと特別な処置をすることなく、自然分娩で出産しました。
妊娠中が平和すぎたためか、赤ちゃんが生まれた日の晩は、夜通し泣き続ける我が子のおかげでへとへと。
だけど、その日のことは今思い出しても胸が温かくなるような、いちばん優しい思い出です。
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【膠原病の妊娠・出産体験記】1人目後期から出産~SLEへの影響や体調の変化と赤ちゃんの様子
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2人目の妊娠期間
上の子が2歳になったあと、2人目のことを考えるようになりました。
体調もよく、病気が姿を現すこともなかったうえ、私の年齢も35歳が近かったため、妊娠するなら早いほうがよい。
お医者さんに相談したところ、許可が下りたため、2人目を妊娠しました。
1人目と違ったところは、小さな子どもを育てながら妊娠生活を送らなくてはいけないということ。
上の子は聞き分けがよかったのでそこまで大変ではなかったけれど、やはり最初のときより忙しかったですね。
自分が倒れてしまっては、幼子も赤ちゃんも共倒れになってしまうので、積極的に休憩を取るように心掛けていました。
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全身性エリテマトーデス妊娠記録【第2子】薬や病状&第1子との違いや大変なこと
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2人目の出産と産後
1人目のときは自然に陣痛がきて出産でしたが、2人目は誘発剤を使っての出産となりました。
妊娠38週目で赤ちゃんの成長スピードが止まっていると診断されたからです。
病院についてからの待ち時間や誘発剤が効きはじめるまでにずいぶん時間がかかりましたが、陣痛の時間は前回より大幅に短縮。
苦しむ時間が短かったので、2人目を産んだあとは元気いっぱいで、出産したとは思えない程、体力が有りあまっていました。
経験があるため、出産直後のお世話もお手のもの。
このときも膠原病が顔を出すことなく、母子ともに健康に出産を乗りきることができ、本当にありがたいと思います。
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全身性エリテマトーデス2人目の出産記録~陣痛誘発剤投与から生まれるまでと産後のこと
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出産後の病状や体調について
膠原病の患者は、妊娠出産をすると病気が悪化する可能性があると言われています。
妊娠出産によるホルモンバランスの乱れが免疫に影響を与えるなどの理由だそうです。
私の場合は1人目、2人目ともに体調はよく、病気が悪化することはありませんでしたが、いつも以上に気を遣って生活はしていました。
なるべく疲れないように、なるべく無理をしないようにし、旦那に頼れるところは遠慮なく頼っていました。
膠原病は悪さをしませんでしたが、1人目出産後に産後うつになってしまい、すごく苦しい毎日を過ごしました。
産後うつは病気にまったく関係なく、健康な女性でもなってしまうもの。
肉体的にも精神的にも、たくさんの苦労とリスクを乗り越えて妊娠出産するすべての女性に称賛を贈りたくなりますね。
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ハロー!うくれれです。 膠原病の中でも全身性エリテマトーデスの患者の男女比は1:9と圧倒的に女性に多く、発症する年齢も20~40代が特に多いということで、妊娠出産への不安をもっている患者 ...
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膠原病と母乳育児
全身性エリテマトーデスを発症してから今まで、毎日の薬は欠かさず服用しています。
薬がなければ生きていけない体なので、妊娠~出産~産後ももちろん服用を続けていました。
妊娠、出産は膠原病という病気自体も悪化の可能性などで関わってきますが、服用している薬もしかり。
特に膠原病の治療薬を服用している母親の体内で作られた母乳を赤ちゃんにあげてもいいのか、気になりますよね。
私も心配はありましたが、お医者さんの説明をきちんと守り、母乳で育てても大丈夫と言われている薬を服用しながら、おっぱいで我が子を育てました。
上の子は今年12歳を迎えますが、下の子共に元気に育っており、おっぱいで育てた悪影響は出ていません。
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おわりに
膠原病の全身性エリテマトーデスでも、健康な妊娠出産は可能です。
母子ともに安全に幸せな家族となるためには、何よりも病気のコントロールが大切。
お医者さんによく相談し、家族や周りの人にしっかり頼り、自分を大切にして、人生の一大イベントを迎えましょうね。
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