ハロー!うくれれです。
私が生まれ育ったのは九州の田舎町で、18歳で免許を取ってから日常生活では車移動が基本でした。
それ以来ず~っと、毎日車を運転する日々を送ってきましたが、義足になったときにすごく困ったのが、車の運転をどうするかという問題だったんですよね。
現在では以前と同じように、毎日自分で車を運転できるようになったのですが、そこに行きつくまでにいろいろな思いがありました。
この記事では、足を切断したときに一番「困ったな」と感じた車の運転について、当時の気持ちと私が選んだ方法をつづっていきたいとおもいます。
右足が義足でも運転できる?車社会のニュージーランドで一番困ること
日本では、東京や大阪、福岡などの中心部であれば、電車やバスの便が良いため車は必要ないと言われていますね。
しかし、一歩都会を離れると車移動が基本だという地域の方が多いかなと思います。
私が生まれ育ったのは九州の片田舎、車がなければ何もできないという地域なので、一人一台あるのは当たり前。
18歳で免許を取得してから、仕事も遊びもすべて自分の車で移動していました。
私が現在住んでいるニュージーランドでも同様に、都市中心部のほんの少しの地域ではバス移動でも困りませんが、一歩外に出れば車なくして生きられないくらいの環境です。
ワーホリでニュージーランドに始めてきたときはベビーシッターとして2歳の双子の男の子のお世話をしていたのですが、そのファミリーが使っていたボロボロの日産パルサーで、双子を乗せてあちこち遊びに連れて行っていたなぁ。
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結婚後、ワーホリエージェントで働いていた時も、子どもが生まれてからも、どこへ行くにも車移動。
ということで、免許を取得した18歳の頃から足を切断するまで、車の運転をしなかった日はトータルで3か月にも満たないんじゃないかと思うくらい、車がなくては生きていけない日々を送っていました。
そんな生活だったので、膠原病が悪くなり、右足を切断しなければならないとなった時、心にとめどなく浮かぶ不安の中でも、かなり重大だったのが、
「右足を切断して、車の運転どうするんや?」
という心配でした。
車の運転ができないということは、自分で移動すること、子どもたちを学校や幼稚園に送り迎えすること、スーパーへの買い物や、友達とお茶するときも、誰かにお願いしなければできないということですよね。
これはほんとうに大変で、死活問題といっても過言じゃないですよ。
闘病中で身体と向き合わなければいけない状況だけど、それはそれ。
病気とは別に、これから強制的に続いていく生活で直面するあらゆる問題にも準備しておかなければならない、というのが現実なんですよね。
ということで、右足を切断した人がどのように車の運転をしているのか、ネットで検索してみたところ、以下のような方法をとっているというのが分かりました。
右下腿義足ユーザーの運転方法
- アクセルを左に付け替えて左足で運転
- 手動装置を付けて手で運転
- 義足をつけた右足で運転
どうしても車の運転だけは外せない、この3つのうちどれか一つを攻略して、元通りの生活を手に入れなければならないということになったんですね。
右下腿義足ユーザーの私が選んだ運転方法
右足を切断し、義足を使っている人が運転する方法は3つありますが、最初の段階で一番現実的だろうと思っていたのは、アクセルを左に付け替えて左足で運転する方法でした。
アクセルを付け替えるのが面倒だと思ったのですが、車の運転により生活の質を保つためには仕方ない。
アクセルを付け替えるための補助金も出るというような話も聞いたし、改造さえすれば運転も可能ではないかと。
しかし、今まで長い間右足での運転に慣れすぎていて、左でアクセルを踏むというのが逆に怖くて危険なのではと感じたんですよね。
加えて、膠原病の再燃でダメージを受けたのは右足だけでなく、当時は左足も、足首から下を自力で動かすことができずにプラプラした状態でした。
車のアクセルとブレーキを踏むときは足首の力を使って押し出すものなので、左足での運転も今の段階では難しそう。
そうなると次の候補は、手動装置を付けて手で車を操作するという方法でした。
左足が弱くて使えないなら、手動かなとも考えたのだけど、手で車を操作するって、想像できないなぁと。
左足用に車を改造するより大がかりになりそうなイメージだし、自分だけしか使えない車って、他の人と共有できないから不便ですよね。
(改造せずに取り付けるだけでオッケーな装置もあるそうです)
では最後に残った選択肢は、義足をつけた右足で運転すること。
もし右足で運転できれば、特別な改造もしなくていいし、今まで通りに過ごせます。
旅先でレンタカーを借りても運転できるし、緊急で誰かの車を運転しなければならないときも大丈夫だし。
ということで第一希望を「右足の義足で運転する」にしたんですけど、そもそも義足で運転って、法律的にどうなの?ニュージーランドでは許可されていることなのかが不明だったんです。
義足のエキスパートのはずの義肢製作所の人たちに聞いても、
「そういえばあの人は義足で運転してたっけな〜?いや、健足だったかな~?」
「陸運局か自動車協会に聞いてみたら~?」
という、なんとも頼りない答えしか返ってこない。
担当のお医者さんに聞いても、分からないと返されるだけ。
これまでに足を切断した患者さんってたくさんいたよね?どうしてわからないんだ?
自分の専門外のことかもしれないけど、、、これが日本なら患者の前例から、それなりの情報は知っていると思うんだけどな~。
自分で調べるしかないのかと、陸運局のウェブサイトで確認するも、ほわっとした情報しか見つからず。
ニュージーランド義足協会のサイトで、やっと少しだけ詳しくがかかれているものを発見したのです。
サイトによると、多くの義足ユーザーは運転が可能だと。
運転したいのであれば、まずはかかりつけの医者に相談して、運転できるくらいの身体機能が戻っていることを証明してもらえばオッケー!と書かれていました。
う~ん、カジュアル!
さらに、「もし必要なら車の改造をしましょう」とのことだったので・・・
必要じゃないなら改造しなくていい=義足でも運転できればオッケー!
という解釈でいいんじゃないか!?となったのです。
運転方法を決めたら、後は練習を重ねるのみ!
家の近所には、運転のリハビリにはうってつけの、午後5時以降は人っ子ひとり通らないオフィス街があります。
旦那さんを道連れに、いざ練習へと向かうことになったのです。
つづく・・・!
初めて義足で運転をしたことや、練習方法が知りたい方は、こちらの記事も参考にしてくださいね!
義足で運転練習はこちら
右足が義足でも運転できる?のまとめ
足を失うって、本当に分からないことだらけだなぁと心から感じた運転の件。
チョット今調べたんだけど、日本では適性相談を受けたり、免許センターでで許可が下りれば義足でも運転できるそうですね。
簡単に検索してすぐに詳しい情報がヒットする日本って、素晴らしい国だわ。