ハロー!うくれれです。
前回の記事では全身性エリテマトーデスの投薬治療を続けながら2人目の赤ちゃんを妊娠した記録をまとめました。
今回は2人目の出産の様子を、陣痛誘発剤投与から生まれるまでと出産後にまとめて紹介していきます。
全身性エリテマトーデスを発病するのは出産未経験の若い世代が多いため、私の体験談が誰かの役に立てればいいなと思っています。
Contents
全身性エリテマトーデスで2人目の出産は?陣痛誘発剤投与から生まれるまでの記録
1人目の子どもが2歳を過ぎたころ、全身性エリテマトーデスも安定しており、年齢的にもそろそろ2人目を考えたほうがよいとなりました。
妊娠を計画してからすぐにお腹に赤ちゃんがやってきてくれ、上の子を育てながらの妊娠生活が始まりました。
期間中、心配事もありましたが、なんやかんやで母子ともに健康な状態で迎えた正産期。
38週目のエコーで、赤ちゃんの成長が止まっていることが分かり、予定日より10日ほど早く出産することになりました。
妊娠中の様子はこちら
誘発剤を使って出産しましょうと言われた晩に破水し、24時間以内に陣痛が始まればそのまま出産のはずでしたが、一向に音沙汰なし。
結局自然な陣痛は始まらず、予定通り誘発で出産するために早朝に家族3人(旦那と娘)で病院に向かいました。
病院についてから赤ちゃんの心音などで元気にしていることを確認。
破水してからだいぶ経つので、感染対策で抗生剤を打ってもらいました。
その後すぐに出産が始まるのかと思いきや、病院の個室でほったらかしにされます。
お昼近くなってから分娩室に移動しますが、さらに1時間ほどほったらかし。
やっと陣痛を誘発する点滴が始まったのは、12時を回ったころでした。
お医者さんの説明によると、誘発剤を開始してから2時間くらいで生まれるとのこと。
午後3時には赤ちゃんに逢えているのか~~とワクワクしながら陣痛を待ちましたが、待てど暮らせど始まりません。
一緒に赤ちゃんを迎えようと早朝から頑張っていた娘ももう限界で、それをなだめる旦那も限界が近かったため、残念ながら娘は義理の両親のもとに連れていくことになりました。
夕方ごろになり陣痛の波も大きく、感覚も短くなってきました。
予定ならもう生まれているはずだったのに、いまだに陣痛で苦しんでいる私。
子宮口を確認してもまだ4cmしか開いていなくて、このままだと出産は明日になるかも?と言われます。
1人目の経験があるからと言っても、陣痛はやっぱりつらい!
この痛みが明日まで続くと思ったら気が遠くなってしまいます。
途中で笑気ガスや痛みを和らげる注射を打ってもらいましたが、1人目のときはてきめんに効いたのに、2人目は全く効果なし。
苦しい苦しいとうなっていたら、明らかにこれまでとは違い、「もう出そう!」という感覚がやってきました。
一旦分娩室をはなれていた先生を呼んできてもらい、「もう産みたいんですけど!」と訴え、子宮口を確認してもらうと、すでに全開になっていました。
先生の予想ではあと数時間かかると思っていたそうで、こんなに早く全開になるなんて、ミラクルだね!なんて言われましたが、私は早く生ませてくれ~~~って感じで必死。
陣痛の波と先生の「はい、プッシュして~」という掛け声に合わせていきむこと数回、元気な男の子がするりと生まれました。
1人目のときは前駆陣痛を入れて約2日間痛みに耐えていましたが、2人目は数時間の苦しみだったため、産んだ後もめちゃくちゃ元気でした。
誘発剤を始めてから約8時間、水分も食事もとれなかったため、分娩台の上でカンガルーケアをしながら、看護師さんからもらったトーストとミロをほおばる。
生まれてすぐにおっぱいをくわえる新生児の頭の上にパンくずをこぼしながら、幸せなひとときを過ごしたのです。
全身性エリテマトーデスで2人目の産後の様子と出産に関して気を付けたこと
ニュージーランドでは、出産直後に赤ちゃんの体重を測り、異常がないかチェックしたら、分娩台の上ですぐにカンガルーケアを行います。
新生児におっぱいをあげたり、家族とゆっくり話をしながら約2時間ほどそのままの状態で過ごします。
日本と少し違うのは、分娩台から降りてすぐにシャワーを浴びるように言われるところでしょうか。
産後は胎児の下降などで膀胱が圧迫され、排尿障害が起こることがあるらしく、ついでにシャワーの中でおしっこが出るか試してみてねと。
幸い、膠原病が出産に影響を及ぼすこともなく、元気に歩いてシャワーまで行き、体についた血液などを洗い流してから、赤ちゃんと一緒に病室に移りました。
赤ちゃんの様子はというと、1人目のときは一晩中泣き続ける赤ちゃんに疲れ切っていましたが、2人目はとっても静かです。
ずっと眠っているかと思えば、急に「ふぇ~~ん」と一言泣いてまた眠りに戻るの繰り返し。
誘発で予定日より早く生まれたので、まだお腹の中にいると勘違いしているのかなぁ、なんて。
新生児は数時間おきに授乳をする必要があるのですが、まったく起きようとしないのでちょっと心配になりましたが、逆にこんなにラクな産後があるのかと。
静かな赤ちゃんのおかげでゆっくり休むことができ、母子ともに健康状態がよかったので、出産した翌日に無事退院できました。
退院してから本格的に始まる育児ですが、上の子がいながらの新生児は、やはり1人に比べると、ゆっくり休めないという点で大変だなと感じました。
あれやこれやとやることが目について、ゆっくり休んでいるより体を動かしている方が気持ちがラクな気がして、早々に日常生活に復帰しました。
私の体調もよく、赤ちゃんが寝ている間は上の子と遊んだり、本を読んだり。
母乳もよく出ていたので、赤ちゃんの成長曲線も標準から外れることなく育っていきました。
膠原病と母乳について
無理をしないようにと気を付けてはいましたが、忙しさに駆られて「無理しない」ことも忘れてしまいそうに。
私の場合は大丈夫でしたが、もし出産で膠原病に変化があった場合は、周りの人を信頼して自分を第一に考えるのが大切だと思います。
今の我慢が未来の幸せにつながると思って、腹くくって休むのも勇気。
育児は産後だけでなく、その先何年も何年も続いていきますから。
全身性エリテマトーデス2人目の出産記録まとめ
全身性エリテマトーデスを16歳の時に発病しましたが、普通の女性と変わらず結婚、妊娠、出産、子育てを経験してきました。
妊娠出産は女性にとって人生の一大イベントで、とても大切で尊いもの。
そんな素晴らしい経験を2度もさせてもらえ、病気があるのになんて恵まれているのだろうと思います。
小さかった私の赤ちゃんたちも今は11歳と8歳になり、この上ない元気な毎日を過ごしています。
時が経つのは早いのと、時間は無限ではないということを忘れずに、子どもたちとの時間をかみしめて過ごしていこうと思うのです。