ハロー!うくれれです。
膠原病の全身性エリテマトーデスと診断され、薬を飲みながら2人の子どもを授かることができました。
若い女性に多いこの病気、妊娠や出産への不安がつきものですが、私のように何事もなく元気な赤ちゃんを産み育てることは可能です。
私の妊娠・出産記が誰かの役に立てばと思いブログにまとめているのですが、今回は第2子の妊娠をテーマに記事を書いていこうと思います。
上の子がいるなかで、第2子の妊娠を計画したタイミングや、子育てと膠原病の治療をしながらの妊娠生活、お腹の中の赤ちゃんの成長などをご紹介していきます。
Contents
全身性エリテマトーデスで第2子の妊娠を計画したタイミングは?薬の量や病状について
私が膠原病(全身性エリテマトーデス)の治療薬を服用しながら、初めての妊娠出産を経験したのが2011年のこと。
当時の年齢は32歳でしたが、日本人の初産を迎える平均年齢は31歳くらいだったので、初めての出産にはちょうどよい年齢でした。
生まれた子供も元気に育ち、私の膠原病の状態もとても安定していて、初めての子育ては上手くいっていたと言えます。
私も旦那もいつかは2人目の子どもを迎えたいねと話しており、何となく思い描いていたのは、上の子との差が3歳くらい開くタイミングでした。
歳の差が3歳ということは、上の子が2歳過ぎてから妊娠することになるのですが、そのくらいの年齢なら少し手が離れるため、妊娠生活も多少楽に過ごせるようになります。
膠原病の病院には定期的に通っていて、投薬治療を続けていましたが、毎度の血液検査の結果も安定していたため、担当医に相談することに。
最初の妊娠出産が順調だったこと、体の調子も申し分なかったことと、年齢があと少しで高齢出産になってしまうため、「今がいいタイミングだろう」とオッケーをいただきました。
第2子の妊娠を計画したタイミングで服用していた薬は以下になります。
【2人目妊娠・出産・授乳期の薬】
- プレドニン 5㎎
- イムラン 50㎎
- ヒドロキシクロロキン 200㎎
- アスピリン 200㎎
- オステオ(骨粗鬆症薬)
- マルチビタミン
ヒドロキシクロロキン(プラケニル)が増えていますが、そのほかは第1子のときと同じ内容です。
膠原病の薬に加え、最初の妊娠時に飲んでいた「エレビット」という葉酸サプリも早めに摂り始めました。
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葉酸は妊娠前から授乳期まで、女性にとって大切な栄養素です。
膠原病の薬を服用していると、サプリを飲みたくても飲み合わせが気になるところですが、エレビットは上記の薬を服用しながらでも大丈夫でした。
と、こんな感じで第2子を迎えるための妊活がスタートしたのです。
妊活と言ってもタイミングを見計らったりしただけで、生活習慣を変えたり、基礎体温を記録したりはしなかったなぁ。
ただリラックスして、妊娠できたらいいな~くらいの気持ちで過ごしていました。
妊娠を計画してから赤ちゃんがお腹にやってくるまで約3か月くらいだったかな?割と早く妊娠することに。
妊娠が分かったときは、やっぱりうれしかったですね!
人生で一番逢いたい人に逢える喜びは、何ものにも代えがたい、かけがえのない経験ですから。
全身性エリテマトーデス第2子の妊娠初期・中期・後期の様子は?胎児の成長とSLEの変化
全身性エリテマトーデスの治療を続けながら、第2子をお腹に迎えることになったのですが、妊娠判明時の私はすでに35歳の誕生日を迎えていました。
35歳を過ぎると一般的に高齢出産となり、リスクが高くなってしまいます。
高齢出産になると、以下のような心配があるそう。
高齢出産のリスク
- 妊娠高血圧症候群
- 妊娠糖尿病
- 早産や流産、難産
- 産後のトラブル
- 胎児の染色体異常症 など
膠原病でハイリスク出産の上、高齢出産のリスクまで重なってちょっと心配になりますよね。
さらに上の子(当時2歳)をお世話しながらの妊娠生活なので、最初の妊娠よりきつそうなイメージがありました。
そんな感じで始まった第2子妊娠ですが、妊娠が分かった翌日にいきなり洗礼を受けます。
それは、つわり。
上の子のときはほとんどつわりがなく、初期から後期まで気持ち悪くなることも、吐くことも一度もなかった私。
「こ、これがウワサのつわりってやつかい?」
2度目の妊娠で初めて体験した気持ち悪さに耐えきれず、弱音を吐こうと日本の母に電話したくらい。
これからしばらくはこんな気持ち悪い毎日を過ごさなければならないのか、赤ちゃんがお腹で育っている証拠だから我慢しなくちゃ!
つわりを乗り切る覚悟を決めたのですが、翌日になったら気持ち悪さがぴったりとなくなり、爽快な目覚めを迎えました。
それから出産まで一度も気分が悪くなることなく、超短期のつわりは終了。
全身性エリテマトーデスの治療をしながら妊娠するということは、毎日の薬の服用が欠かせません。
つわりのせいで薬の服用後すぐに吐いてしまうなどという状態にならなかったのは、今考えてもラッキーだったと思います。
つわりを一日で終えたあとは、いたって元気いっぱいの妊娠生活を送りました。
上の子が2歳だったので、日中は友だちと遊ばせたり、公園やプレイグループなど、妊娠前と変わらずアクティブに過ごしました。
全身性エリテマトーデスの状態もずっと安定していて、母体である私は最初の妊娠と同じように調子がよかったです。
お腹の中の赤ちゃんもすくすくと成長していましたが、出生前診断(不確定検査)で染色体異常の可能性があると指摘されます。
全身性エリテマトーデスの妊娠では、胎児発育不全などの合併症のリスクはあるそうですが、染色体異常については関連がないそう。
産科の担当医から確定検査を受けるかどうか聞かれましたが、確率がそこまで高くなかったのと、子宮に針を刺して検査をするリスクを考え、確定検査は見送ることにしました。
妊娠中期になったある日、少量の出血が。
前回の妊娠では出血などなかったので、心配になり産科に駆け込んだところ、エコーで前置胎盤ぎみであることが確認できました。
お腹が大きくなるにつれ胎盤も上にあがる可能性が高いため、妊娠後期までは前置胎盤を確定できないそうです。
また、経産婦では前置胎盤ぎみになることが珍しくないそうで、出血はあるけれど安静にしていれば大丈夫と診断されました。
しかし上の子がいるのに安静にし続けるわけにはいきませんよね。
どのくらいの安静なのか確認すると、「格闘技はやっちゃダメ」みたいなすっとんきょうなことを言うお医者さん。(面白くないよ!)
日常生活は普通に送れそうだったので、お散歩程度の運動はしましたが、お腹の張りや出血にはとくに注意しながら過ごしました。
お医者さんの言うとおり、お腹が大きくなると胎盤も正常な位置にあがってきて一安心。
出血も止まり、後期まで順調にいきましたが、妊娠38週の検診で、赤ちゃんがお腹の中であまり育っていないことが分かります。
正産期に入っているし、赤ちゃんも生まれていいくらい大きくなっているので、予定日より10日ほど早いけど誘発剤で外に出してあげようということになりました。
そんな話をした検診の日の夜、トイレに座るとおしっこじゃない水が流れ出ているのに気が付きました。
破水です。
破水したことを産科に連絡すると、24時間以内に陣痛が来ると思うけど、来なかったらまた教えて下さいと言われました。
誘発しなくてもイイかな~と高をくくっていたのですが、結局自然に陣痛が来ることはなく、予定通り誘発剤で出産することになったのです。
さあ、いよいよ赤ちゃんとのご対面です!
全身性エリテマトーデス第2子の妊娠で大変なことや第1子との違いは?
全身性エリテマトーデスで2回の妊娠を経験しましたが、第1子と第2子の違いと言えば、やはり上の子の存在でしょう。
第2子妊娠が分かったのは、上の子が2歳3か月のときでした。
外遊びが好きな子だったので、妊娠してからも公園やビーチ、子ども会などの集まりに積極的に連れて行っていました。
まだ2歳なので、外遊びのときに脱走しようとしたり、ひとり遠くまで行きそうになることはあったので、そのたびに走って追いかけるのはちょっと気を使いましたね。
ちょうどトイレトレーニングの時期と重なっていたのは少し面倒だったかな。
もともと聞き分けがよくて手のかからない子だったので、そこまで苦労したという記憶もありませんが。。。
育児で忙しいうえ、お腹の赤ちゃんのようすと膠原病のコントロールで気を付けることはたくさんありましたが、自分のことを後回しにしないよう心掛けていましたよ。
子どものお昼寝のときは、溜まっている家事を片付けたい気持ちをスルーして、一緒にごろごろしたり。
晩ごはんが面倒なときは堂々とテイクアウトにしたり。
土日には旦那に上の子を連れだしてもらい、静かな時間を作ったり。
みんながみんなそのような妊娠生活が送れるわけではないけれど、自分のできる範囲で気が抜ける時間を作るのは大切だと思います。
出産後に訪れる怒涛の日々を乗り切るためにも、妊娠中にできるだけ体力を温存しておきたいですね。
全身性エリテマトーデス妊娠記録【第2子】のまとめ
全身性エリテマトーデスの妊娠記録なのですが、第1子と同様に全身性エリテマトーデスの話題があまり出てきませんね。
病気に変化がなく順調に物事が進んだのはとてもよいことなので、それでオッケーということにしておきます。